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2012-06-22 読書感想まとめ書き

2012/06/22 21:12 に 桃桜 が投稿   [ 2012/06/23 1:01 に J D さんが更新しました ]

まんぞく、まんぞく 池波正太郎

武家の娘「真琴」の16歳からの10年を描いた青春記
武家の娘から、女剣士へ、そして大人へと成長してゆく「真琴」の生き方が爽快で痛快でした

あらすじ
「真琴」 七千石の大身の旗本の一人娘だが、自由闊達で男勝り
暴漢に襲われたことがキッカケで、復讐のため剣の修行をはじめる
やがて剣の面白さに目覚め、復讐をわすれて剣士となってゆく。

剣が上達するにつれ、男を見下し、辻斬り同然に通りすがりの侍を襲い髷を切り、
溜飲を下げるようなことまでするようになる。
家を継ぐため見合いもするが、剣の立ち会いで自分に勝てる相手でなくては嫌だと言い張り
つぎつぎと見合い相手を打ち負かしもする。

髷を着られた侍の一人が復讐のために浪人を雇い「真琴」を襲わせる
その浪人が、昔「真琴」を襲った防寒であったという因縁

浪人に不意をつかれ危ういところをかつての見相手に救けられ
男勝りの女剣士から、女にもどってハッピーエンド

ぼんくら 宮部みゆき

脱力系、お人好し同心の井筒平四郎が主人公の人情系刑事物
登場人物
  • 井筒平四郎:八丁堀同心
  • 小平次:平四郎の中間
  • 弓之助:平四郎の外甥、河合屋の息子
  • お徳:煮売り屋のおかみ
  • おくめ:売女
  • 湊屋総右衛門:豪商
  • お藤:湊屋の妻
  • みすず:総右衛門とお藤の子
  • 佐吉:湊屋の姪「葵」の子
  • 官九郎:佐吉の飼っているカラス
  • 久兵衛:湊屋の副業の料理屋の元番頭。鉄瓶長屋の差配
  • 茂七:岡っ引きの大親分
  • 政五郎:茂七の手下
  • おでこ:政五郎の養子
  • 仁平:湊屋にうらみを抱く悪徳岡っ引き

日暮し(上巻) 宮部みゆき

「ぼんくら」の続編「日暮し」の前半と、短編4編 が収録されています 
4つの短編は「ぼんくら」の後日談で、「日暮し」へのつなぎなるエピソードです。
「日暮し」から読んでも話は通じるとおもいますが、面白いし、「日暮し」面白さ倍増するので4つの短編はお勧めです。
  • おまんま
    「おでこ」のその後。「おでこ」が自分が存在する意味に悩み、成長するお話
  • きらいの虫
    「佐吉」と「お恵」夫婦の暮らしと、そこに差す「お藤」の影、雨振って地固まる話 
  • 小盗り鬼
    隠棲する「葵」と女中「お六」の物語
  • なけなし三昧
    「お徳」に商売敵が現れ一波乱。「弓之助」の従兄弟「おとよ」も登場し活躍
  • 日暮し(1から5章)
    「佐吉」が「葵」を殺した容疑で捕まるところから始まります。
主要人物が、欲のない心持ちのキレイな人物なので、応援するような気持ちになり、物語に吸い込まれていきます。
読後は、とても心地良くなります。
まっとうに生きていれば、お天道さまがちゃんと見ていてくれる、と思えるような安心感があります